この日は私の中で心に残る出来事が二つ。
一つは、子供も感極まることがあるんや、ということ。
新郎の息子が父に対して手紙を読む時間が設けられて、それがとても感動的やった。
人前に立つ小さな背中、持ち慣れないマイク、手紙を捲る音、震える声。
涙を流しながら父への思いを伝えるその姿に泣かない親はいないやろう。
言うまでもなく、子供の言葉にもちゃんと気持ちが載っている。
「ありがとう」は単なる言葉ではなく、新郎と息子が共に生きた姿を現す歴史なのや。
本当、あの会場の全親が泣いていたし、私もベチャベチャに泣いてしまった。
手ブレしていないか心配でならない。
もう一つは、だんじりの格好良さ。
皆さん、だんじりの格好良さって知ってました?私は恥ずかしながら知らなかった。
鳴り物と呼ばれる和楽器隊と演奏を是非とも聞いてほしい。
だんじりに参加する団員が代わる代わるバチを古い音を途切れさせない。
さらには特筆すべき大太鼓に関しては、奏者によってリズムが違うのよ。
ノリやテンションも違うから正に十人十色で見応え十分、本当すごいのよ。
これは本当食わず嫌いならぬ、見ず嫌い、聞かず嫌い。
一見の価値有りなので、いつか必ず現場に赴こうと心が入れ替わった。
そんな一日の結婚式の写真、たっぷりあるさかい見てってや。